銀行や病院の待合室に寒色系の色が使われることが多いのは、時間を短く感じさせる効果(鎮静作用)を狙ったものであると同時に寒色系等の色が誠実さや清潔さを感じさせるからという理由が大きい。紳士服の売上では就職試験に出向く男性学生の背広で最も売れ行きがいいのが紺色で、警備員や警察官の制服の色も日本に限らずアメリカやフランスなど多くの国は寒色系である。
こうした効能はかなり文化的な影響を受けており、たとえばヨーロッパでは15世紀に至るまで青は暖色だったし、
ゲーテの時代でも青には温かいイメージがあった(ミシェル・パストゥロー『青の歴史』)。また、古代日本においては寒色(陰)と暖色(陽)の境目は現在は暖色である黄色と橙色の間に設定されていたという説がある。