テンニースは、人間社会が
近代化すると共に、地縁や血縁、友情で深く結びついた伝統的社会形態であるゲマインシャフトからゲゼルシャフト(Gesellschaft)へと変遷していくと考えた。ゲゼルシャフト(Gesellschaft)は、ドイツ語で「社会」を意味する語であり、テンニースが提唱したゲマインシャフトの対概念で、
近代国家や
会社、大都市のように利害関係に基づいて人為的に作られた社会(利益社会)を指し、近代社会の特徴であるとする。ゲマインシャフトとは対照的に、ゲゼルシャフトでは人間関係は疎遠になる。
日本においては、労働集約型の農業を基礎に「協働型社会」とも呼べるものが形成されていたといわれる。これは
産業革命、工業化のプロセスに従って企業共同体へと変貌したと言われる。しかし経済のソフト化に伴いそれが崩れつつあり、日本の歴史上において最も激しい変化を経験していると言える。
学校のクラスのようなものも、学ぶということをテーマにし、それが所属集団(membership group、単にその一員であるというだけの集団、会員権のようなもの)から、準拠集団(reference group、そこに参加できることが憧れとなるような集団)へと成長しているなら、やはり学びの共同体である。
インターネット上にもさまざまなコミュニティがあるし、また
オンラインゲームの中でできてきた仲間も一種のコミュニティを形成しているといってもいいかもしれない。