酸化アルミニウムは
風化に強い抵抗性を示す。そのため、
二酸化ケイ素(SiO
2)に対して酸化アルミニウムの比率が高い
岩石が風化を受けると、熱帯性
土壌である
ラテライトを経てボーキサイトが生成すると考えられている。また、アルミノケイ酸塩は
コロイドになりやすく、河川水によって海まで運ばれるが、酸化アルミニウム、
酸化鉄(III)、
酸化チタンなどはコロイドになりにくいので残りやすい。
熱帯雨林では風化が早く進むため、ボーキサイト
鉱床は熱帯雨林地域または過去に熱帯雨林であった地域に多く見つかる。
ボーキサイトからアルミニウムを
精錬するためには、まず不純物である二酸化ケイ素(SiO
2)と酸化鉄 (Fe
2O
3)を除く必要がある。ボーキサイトを加圧、加熱下で濃
水酸化ナトリウム溶液に浸すと、ケイ酸塩のほか、酸化アルミニウムが
アルミン酸ナトリウムとして溶け出す。
水酸化鉄は不溶性であるため、赤泥として沈殿するから廃棄する。上澄み水溶液を取り出して冷却し、結晶核として水酸化アルミニウムの結晶を加えて放置すれば、粒状の
水酸化アルミニウムが沈殿する。ケイ酸塩は水溶液に残るため、ケイ素も除去できたことになる。最後に、水酸化アルミニウムを焼成することでアルミナ(
酸化アルミニウム)を得て(
バイヤー法)、これを融解した
氷晶石(Na
3AlF
6)に 5% 程度融かして炭素電極を用いて融解塩電解することにより(
ホール・エルー法)、陰極に単体のアルミニウムが得られる。