コリジョンコース現象(コリジョンコースげんしょう)とは、そのまま進み続ければ衝突するであろう一点に向かって等速直線運動をしている2つの車両や航空機同士が、視界が良好な場合であってもお互いを早期に視認することが著しく困難であるという現象をいう。見通しの良い平原の真ん中の
交差点等で発生し、実際に衝突してしまった場合には運転者・操縦者の著しい過失によるものと思われることもあるが、人間の視覚能力の特性に起因した現象であることに留意する必要がある。コリジョンコースとは、そのまま進めば衝突(コリジョン)する進路(コース)という意味である。この現象による
交通事故は別名、
十勝型事故、
田園型事故とも呼ばれる。
興味深いことに、そのまま等速度で真っ直ぐ進み続けても、相当に接近しこそすれ実際には衝突しないであろうコースの場合、つまりニアミスで済む場合には、比較的早期に視認できるものである。しかし、この場合は相互の接近に恐怖を覚えて回避操作を取った場合にかえって衝突してしまうことがあるので注意を要する。
人間の目は、動いているものに比べて停止しているものを見つけにくいという特性があるとされる。コリジョンコースでは双方の相対位置が変わらないため、かなり接近するまで相手を視認できない。このため相手に気づかないまま交差点に進入し衝突してしまう。